AI活用ガイド
Claude CodeのようなAIコーディングエージェントをVPSで動かす
2026年9月10日

レン
Claude Codeみたいに、AIがターミナルからコードを書き換えたりコマンドを実行したりするツール、VPSで動かしている人もいるみたいだけど、何が変わるの?

プロクラ
ああいうツールは、モデルへの問い合わせ自体はネット越しに行われるけど、コードを読んだり書き換えたりコマンドを実行したりする本体は、ターミナルを開いているマシンの上で動くんだ。そのターミナルをVPS側に置けば、動く場所がまるごと変わることになる。
VPSに置く利点
- 端末を閉じても作業が止まらない(tmuxやscreenで常駐させておける)
- スマホからSSHで繋いで、外出先でも続きを指示できる
- チームで同じ環境を共有できる。誰の手元でも同じ結果になる
- 自分のノートPCのCPUやバッテリーを使わずに済む

レン
重い部分はぜんぶAIの会社のサーバーがやってくれるんだよね?じゃあVPSのスペックはあまり気にしなくていい?

プロクラ
そこは誤解しやすいところだよ。モデルが考える部分は確かに相手のサーバーだけど、コードを実際にビルドしたりテストを走らせたりGitで差分を作ったりする作業は、いつもどおりVPS側の仕事のままなんだ。
メモリの目安をどう考えるか
必要なメモリを決めるのは、AIツール自体ではなくプロジェクトの中身です。ビルドの仕組みや依存パッケージの量、同時に走らせるテストの数によって必要量は変わります。足りない場合に起きることも普段の開発と同じで、ビルドやテストの途中でプロセスが強制終了されるという形で表れます。まずは今使っているプロジェクトのビルドが、候補のプランで問題なく通るかを確認してください。
- 軽量なスクリプトだけを扱うならメモリ1〜2GBでも足りることが多い
- Next.jsやDockerを使う構成では、4GB以上あると余裕を持って進められる
- 複数のテストやビルドを同時に走らせるなら、その分だけ上乗せして見積もる
実行できる権限をどう絞るか

ウィルスン
ふむ、コードを読んで書き換えて、コマンドまで実行できるツールか。もしそのツールが、ワタシが仕込んだ罠を——例えば取り込んだライブラリの中に紛れ込ませた命令を——そのまま実行してしまったら、どうなるだろうな?

プロクラ
ここは前に話したプロンプトインジェクションと同じ構造だよ。AIエージェントが読み込むコードやドキュメントは、すべて外からの入力になりうる。だから実行できる範囲を、最初から絞っておく必要があるんだ。
- root権限では動かさない。専用の一般ユーザーで作業させる
- 提案された変更は、実行前に必ず差分を自分の目で確認する
- 壊れても戻せるように、作業前にバックアップやコミットを済ませておく
- 外部から取り込んだコードを読ませるときほど、慎重に確認する
パスワード認証と公開鍵認証の違い
パスワード認証
あなたパスワードを送る →サーバー
合っていれば誰でも入れる。総当たりで試され続ける
公開鍵認証
あなた
秘密鍵🔑鍵は送らない
署名だけを送る →サーバー
公開鍵
秘密鍵🔑鍵は送らない
署名だけを送る →サーバー
公開鍵
秘密鍵は手元から出ない。通信を覗かれても鍵そのものは盗まれない
SSH接続そのものの備え
AIツールの安全性を考える前に、土台であるSSH接続自体が守られている必要があります。パスワードでの認証を残したままでは、AIツールの権限設計をどれだけ丁寧にしても意味が薄れます。鍵認証への切り替えと、ファイアウォールでの接続元の制限は、AI関連のツールを入れる前に済ませておきたい基本の作業です。

プロクラ
新しいツールを試すときほど、土台を先に固めておくと安心だよ。ここまでできていれば、AIエージェントを常駐させる準備は整っているはずだ。

レン
モデルの計算は向こう任せでも、動かす場所の備えはこっち次第、ってことだね。
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