よくある質問
MySQL・MariaDBが起動しないときに見る場所
2026年8月20日

レン
データベースが起動しない!サイトも「接続確立エラー」って出てる…!

プロクラ
この状況で真っ先にやってほしいのは、設定を触ることでも再インストールでもなく、エラーログを開くことだよ。起動に失敗した理由は、必ずそこに書いてある。
まずエラーログを読む
起動しない理由は、ほぼ必ずログに書かれています。それを読まずに設定を触り始めると、正しかった箇所まで変えてしまい、元の原因も分からなくなります。読みにくい文面でも、最後の数行に決定的な一文があることが多くあります。
- systemctl status で状態と、直近のメッセージを見る
- journalctl -u で、そのサービスの記録をまとめて追う
- データベース自身のエラーログ(設定で指定された場所にある)
- 最後の数十行を読めば、たいてい原因が書かれている

プロクラ
ここを飛ばして手当たり次第に試すと、直ったとしても何が原因だったか分からないままになる。次に同じことが起きたとき、また同じ時間を使うことになるよ。
原因1:ディスクが満杯

プロクラ
いちばん多い原因がこれ。データベースは起動時にファイルを書くので、空きが無いと立ち上がれない。df -h で確認しよう。
- ログが肥大化していることが多い
- データベース自身のログ(バイナリログ等)が溜まっているケースもある
- 空きを作れば、そのまま起動することがほとんど
- 根本的には、自動削除の設定を入れる
原因2:メモリが足りない

プロクラ
データベースは起動時にまとまったメモリを確保しようとする。小さいプランで、設定値が大きいままだと、確保に失敗して起動できない。
- エラーログに、メモリの確保に失敗した旨が書かれる
- 設定ファイルのキャッシュ関連の値を、サーバーの容量に合わせて下げる
- 既定値が、実際の容量より大きいことがある
- 他に動いているものと合わせて、合計が収まるかを見る
原因3:設定ファイルの誤り
- 直前に設定ファイルを編集していないか
- 記述の誤りがあると、その行を示すエラーが出る
- 編集前の控えを取っていれば、戻すのが最短
- 指定したファイルやディレクトリが存在しない場合もある
原因4:権限・所有者の食い違い

プロクラ
データ用のディレクトリを、rootで作業して触ってしまった場合に起きる。データベースを動かすユーザーが読み書きできなくなり、起動に失敗するんだ。
- データディレクトリの所有者を確認する
- バックアップから戻したときに、所有者が変わっていることがある
- エラーログには「Permission denied」が出る
- 所有者を正しく戻せば起動する
やってはいけないこと

ウィルスン
…困ったときに、よく分からないファイルを消して回る。気持ちは分かるが、それで消えるのはキミのデータだぞ。

プロクラ
そのとおりで、検索して出てきた「このファイルを消せば直る」を安易に実行しないこと。中にはデータ本体に関わるものもある。作業の前に、データディレクトリごと控えを取ってからにしよう。

レン
まずログ。それからディスク、メモリ、設定、権限の順に見る。
VPSの料金を比較する
あわせて読みたい
- よくある質問「Too many connections」が出たとき接続数の上限に達した状態です。上限を上げる前に確認すべきこと、接続が返却されていない場合の見分け方、メモリとの関係を解説します。
- よくある質問データベースの容量が増え続ける:何が太っているのかデータそのものより、履歴や自動保存が容量を占めていることが多くあります。何が大きいかを調べる方法と、消してよいもの・消してはいけないものを解説します。
- よくある質問プロセスが勝手に消える:OOM Killerの記録を読むメモリが尽きたときOSがプロセスを強制終了する仕組みです。記録の探し方、なぜデータベースが狙われやすいのか、そして根本的な対処を解説します。
- よくある質問502 Bad Gatewayが出るとき、どこを見るか前段のWebサーバーは動いているのに、その先が応答していない状態です。どちらが落ちているかの切り分けと、原因になりやすい5つの場所を解説します。
サーバーを触る前に押さえておきたいこと
姉妹サイトの、この記事と相性のいいページです。
- ネットワーク入門
IPアドレス・ポート・DNSの基礎 — prodou.net
- Linuxコマンド入門
ls / cd / grep などを疑似ターミナルで試しながら学べる — prodou.net
- CIDR Calculator
ファイアウォールの許可レンジを計算する — toolkitbox.net