セキュリティ
複数人でサーバーを管理するときの決めごと
2026年8月20日

レン
友人と一緒にサーバーを管理することになった。同じアカウントを使えばいい?

プロクラ
それはやめておこう。個別にアカウントを作るほうがいい。手間はほとんど変わらないのに、後で効いてくる差が大きいんだ。
共有すると失われるもの
同じアカウントを共有すると、誰が何をしたか分からなくなります。問題が起きたときに追えないだけでなく、抜けた人の権限だけを外すこともできません。人数が少ないうちは共有が楽に見えますが、増えてから分けるのは倍の手間になります。
- 誰が何をしたのかが、記録から分からなくなる
- 1人が離れたとき、認証情報を全員分変えることになる
- 権限を人ごとに変えられない
- 問題が起きたときに、原因を辿れない

プロクラ
1つめと4つめは、責任追及のためではなく、原因究明のために重要なんだ。「この変更は誰が、何のためにしたのか」が分からないと、直すべきかどうかも判断できない。
個別に作るときの形
- 人ごとにユーザーを作る
- 鍵も人ごとに登録する(1本を配らない)
- 管理者権限が必要な人だけ、sudoを使えるようにする
- 作業の記録が残るので、後から追える

プロクラ
2つめが特に大事だよ。1本の鍵を配ると、それが誰の手元にあるかを管理できなくなる。人ごとに分けておけば、離れた人の分だけを消せる。
決めておくこと

プロクラ
技術的な設定だけでなく、運用の取り決めも必要だよ。特に、止まると困るものを触るときのルールは、先に決めておくと揉めない。
- 本番を触るときの連絡方法(作業前に伝える)
- 同時に作業しないための決めごと
- 設定を変えたら、どこに記録するか
- 誰が最終的な判断をするか
人が離れるとき

ウィルスン
…辞めた者のアカウントが残っている。誰も使わず、パスワードも変わらず、ログインしても不審に思われない。ワタシにとっては理想的な入口だな。
- その日のうちに、アカウントを無効化する
- SSHの公開鍵も、必ず削除する
- その人が知っていた共通の認証情報を変更する
- 外部サービスの共同利用者からも外す

レン
個別に作っておけば、離れたときにその分だけ消せるんだ。
権限をどこまで渡すか

プロクラ
全員に管理者権限を渡す必要は、たいてい無いよ。何をしてもらうかに応じて、必要な分だけを渡すほうが事故が減る。
- ログを見るだけ → 読み取りの権限で足りる
- アプリを更新する → その範囲のファイルへの書き込み
- サーバー全体を管理する → 管理者権限
- 事業者の管理画面についても、同じ考え方で分ける

プロクラ
4つめを忘れないでね。サーバーの中だけ絞っても、管理画面から削除できる権限を渡していれば意味が薄い。両方をそろえて考えよう。
作業の記録を残す
- 本番で何をしたかを、簡単でよいので書き残す
- 設定を変えたら、その理由も添える
- sudoの実行履歴は自動で残るので、それも手掛かりになる
- 記録があると、不具合が出たときの原因究明が速い
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