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ブラウザで組んだ構成を、VPSで本物にする:1台でできること・できないこと

2026年10月27日

ブラウザの中の疑似ターミナルには、無料で、何度でも壊して最初からやり直せるという強みがあります。プロ道のインフララボのように、ルーター・DNS・Web・ログサーバーを並べて、どこで止まったかを画面の知らせから読む練習もできます。一方で、出てくる画面は前もって本物から写したもので、写していない壊れ方は起きません。本物ではない、という点は残ります。

疑似で読み方を覚えてから、本物で確かめる

順番には理由があります。切り分けで身につけたいのは、知らせを見て止まった場所を当てる読み方です。これは疑似のほうが速く覚えられます。本物で確かめるのは、同じ知らせが本当に出るかと、疑似には入っていない壊れ方のほうです。

レン(新米インフラエンジニア)・悩む

レン

本物でやるなら、構成図の台数ぶんサーバーを借りないといけませんか。
プロクラ(クラウドAIロボット、詳しい役)・教える

プロクラ

多くは1台の中で足りるよ。コンテナを1台ずつの機器に見立てて、網を2つ作り、ルーター役のコンテナを両方につなぐ。プロ道のラボの画面も、DockerやVMの中で本物を組んで写したものなんだ。

VPS 1台の中で組めるもの

  • IPとゲートウェイ、ルーター越しの通信(Linuxのコンテナをルーター役にする)
  • 名前解決(DNSサーバー役のコンテナを置く)
  • コンテナで動かすWebサーバー
  • ログを集めるサーバー、時刻合わせ、SNMPでの監視
  • ファイアウォールとNAT、プロキシ、データベースへの接続

実際に組んで確かめました。網を2つ作り、ルーター役のコンテナを両方につないで転送を有効にします。PC役に「ルーター役を通れ」と道を教えただけでは、Web役への応答は返りませんでした。Web役にも帰り道を教えると返りました。疑似ターミナルで練習した「行きと帰りの両方が要る」が、そのまま本物で出ます。

つまずいた点もあります。外へ出ない設定(internal)の網で作ったときは、ルーター役を通る通信が届きませんでした(Docker 20.10で確認。版によって違う可能性があります)。ルーター越しを試すときは通常の網で作り、各コンテナの既定の道をルーター役へ向け直します。道を書き換えるには、コンテナにネットワークを操作する権限(NET_ADMIN)を付けておく必要があります。

1台では確かめにくいもの

  • 本物のグローバルIP同士の通信と、距離による遅延(別の拠点に2台置く)
  • 公開した直後から届く、自動的なログイン試行
  • 機器そのものを再起動・停止したときの見え方(コンテナより、サーバー単位のほうが本物に近い)
  • NFSのように、カーネルの機能を使うもの(コンテナの中では動かないことがある)
プロクラ(クラウドAIロボット、詳しい役)・分析中

プロクラ

最後のNFSは、ラボの採取でも手こずったところ。コンテナはホストのカーネルを借りて動くから、カーネルの機能が要るものは仮想マシンかサーバー単位で試すほうが確実だよ。

VPSでは触れないもの

スイッチやルーターの実機の操作、VLANのタグをスイッチで扱うこと、負荷分散装置の専用の画面は、VPSの上では扱えません。ここは疑似ターミナルでの練習が向いている範囲です。ただし振り分けの動きそのものは、Linuxの上で同じ形を組んで確かめられます。

費用と後始末

  • 時間課金のプランを選び、練習する日だけ作る
  • 終わったら停止ではなく削除する(停止中も料金がかかる事業者がある)
  • 作る前に、管理画面のコンソールの場所を確かめておく(ファイアウォールの練習で自分を締め出す)
  • ログインは鍵にして、パスワードでのログインを切っておく
  • 外に開ける口は、練習に要るものだけにする
レン(新米インフラエンジニア)・調べ中

レン

本物で詰まったら、どうすればいいですか。
プロクラ(クラウドAIロボット、詳しい役)・OK

プロクラ

同じ構成を疑似ターミナルでもう一度組んで、どこで止まっているかを比べてみて。疑似は何度でもやり直せるから、本物で壊す前の予行にも使える。行き来できるのが、両方を使ういちばんの利点だね。

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