こんな人におすすめ
VPSを別の会社へ乗り換えるときの手順:止めずに移し、戻れる状態を残す
2026年8月17日

レン
もっと条件のいい会社を見つけたんだけど、乗り換えるのって大変?

プロクラ
手順どおりにやれば大丈夫だよ。大事なのは「今のサーバーをすぐに解約しない」こと。新旧を一時的に並行させるのが、失敗しないコツなんだ。
契約から公開までの流れ
1
プラン選択
2
OS選んで起動
3
SSHで初期設定
4
アプリ構築
5
ドメイン設定
申し込み自体は数分。時間がかかるのは3番目の初期設定
基本の流れ
- 1. 新しいVPSを契約して、今と同じ構成を作る(この間、今のサーバーは動かしたまま)
- 2. データを新サーバーへ移して、動作を確認する
- 3. DNSを新サーバーのIPアドレスへ向ける
- 4. アクセスが完全に新サーバーへ移るまで、旧サーバーも動かしておく
- 5. 問題がないことを数日確認してから、旧サーバーを解約する
その前に、何が動いているかを書き出す

プロクラ
移行でいちばん多い失敗は、移し忘れだよ。数か月前に自分で入れたものは、たいてい覚えていない。作業を始める前に、今のサーバーで動いているものを一覧にしておこう。
- Webサーバーとその設定ファイル(バーチャルホストの定義も含む)
- データベースの名前・ユーザー・パスワード
- cronで動いている定期処理
- 常駐しているアプリと、その起動方法
- 環境変数やAPIキーの類(コードの外に置いてあるもの)
- ファイアウォールで開けているポート
- OSとソフトのバージョン

プロクラ
この一覧は、移行のあとも役に立つよ。次に何かあったとき、自分のサーバーに何が載っているかを説明できる資料になる。
切り替えのタイミング

レン
3と4の間って、どれくらい空けるの?

プロクラ
DNSの変更は世界中に一斉に伝わるわけじゃないからね。しばらくは旧サーバーへ来るアクセスも残る。だから切り替えたその日に旧サーバーを止めると、一部の人だけサイトが見られない、という状態になる。1〜2日は並走させよう。

プロクラ
コツとして、切り替えの数日前にDNSのTTL(キャッシュされる時間)を短くしておくと、切り替えが速く行き渡るよ。これは事前準備でしかできないので、覚えておくと役に立つ。
つまずきやすいところ
- HTTPS証明書: 新サーバーでも取り直しが必要。切り替え前に準備しておく
- cron等の定期実行: 新旧の両方で動いてしまい、処理が二重になる事故が起きやすい
- データベース: 切り替え直前にもう一度差分を移さないと、切り替え後の書き込みが旧サーバーに残る
- メール送信の設定: SPF等のDNSレコードもIPアドレスが変わるので、忘れずに更新する
- 旧サーバーの解約日: 日割りかどうか、返金があるかは会社によって違うので事前に確認

レン
二重実行は気づかなそう…あぶない。

プロクラ
そこは切り替え前に旧サーバー側で止めておこう。特に、メールを送る処理や外部へ通知する処理が二重に動くと、受け取る側にも迷惑がかかる。止めた項目は一覧に印をつけて、新サーバーで有効にし直すのを忘れないこと。
切り替えた直後に確認すること
- 新サーバーのアクセスログに、リクエストが届き始めているか
- HTTPSで警告が出ていないか(証明書がドメインと一致しているか)
- フォームの送信やログインなど、書き込みを伴う操作が通るか
- メールが届くか。迷惑メール扱いになっていないか
- 旧サーバーのログが静かになってきたか
戻れる状態を残しておく

ウィルスン
…新しいサーバーが完成したのだったな。ならば古い方は、もう不要だろう? 今日のうちに消してしまえばいい。

プロクラ
それが一番危ない。急いで旧サーバーを消すと、何か問題が起きたときに戻る場所が無くなる。数日分の料金は、保険だと思えば安いものだよ。
- 旧サーバーは、数日〜1週間は残す
- 消す前に、データを手元にも落としておく
- 解約手続きは、契約の自動更新日より前に済ませる
- 旧サーバー側のドメイン設定やDNSレコードも整理する

レン
先に洗い出す、並走させる、すぐ消さない。この3つだね。
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